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ゾット帝国禁断の森 3 添削

ミサ登場 ~前回のあらすじ~ 禁断の森の奥でカイトとネロは魔物に囲まれるが、ネロの武器でなんとか魔物を追い払う。 しかし、追い払った魔物は魔物の死体を共食いし、なんと共食いした魔物は姿を変えた。 姿を変えた魔物たちは次々に背中に装備した武器でカイトとネロを撃ち、カイトとネロは再びピンチに陥る。 ~ミサ登場~  姿を変えた魔物が勝ち誇った様に口許を綻ばせ、紅い目が鋭く光り、次々に背中に装備した武器で攻撃してくる。  オレの瞳に、奴らの攻撃が迫るのが映る。  くそっ。ミサの奴、何してんだよ。  こんな時に。オレは焦り苛立った。 「ウォーターボール!」  その時、オレたちの頭上でミサの声が降った。  ミサがオレたちの頭上で呪文を詠唱した声が聞こえたかと思ったら、オレの身体がジャンボシャボン玉に包まれ、ふわりとオレの身体が浮き上がる。  その間に奴らの攻撃がオレのシャボン玉に当たるが、奴らの攻撃がシャボン玉に吸収されてゆく。 「ど、どうなってんだ!?」  オレはシャボン玉の中でバランスを取るのに必死で、忙しく回転している。  回転しすぎて吐きそうになり、口許を手で押さえる。  逆さまの状態で隣のネロを見る。  ネロはシャボン玉の中でハットを押さえ、胡坐をかいてジャケットのポケットに手を突っ込んでいる。  ネロの奴、平然とバランス取りやがって、優雅に景色を堪能してやがる。  オレは逆さまの状態でネロを睨んで拳を振り上げる。  こうなったら、意地でもバランス取ってやる。  オレがシャボン玉の中でバランスを取るのに悪戦苦闘し、くるくる回ること数分が経ち、そろそろバテた頃。  オレはコツを掴み、やっとバランスが取れる様になる。  オレは胡坐をかいて頬杖を突き、勝ち誇った様にネロを睨む。  ネロは相変わらずハットを押さえて胡坐をかき、ジャケットのポケットに手を突っ込み、眼下に広がる景色を堪能している。  無視かよ。オレは俯いてため息を零す。  オレは立ち上がり、退屈しのぎに片足を上げてよろけながらシャボン玉の内側を拳で叩いてみるが、金属の様な硬い音がする。  どうなってんだ。こいつはシールドなのか?  ふと下を見ると。オレの眼下で小さくなった奴らが悔しそうに攻撃を諦めてオレたちを呆然と見上げている。 「ふぅ。なんとかなったか」  オレはネロに背を向けて寝転び、耳を穿りながら眼下に広...

ゾット帝国禁断の森 2 添削

一難去ってまた一難 ~前回のあらすじ~ ラウル古代遺跡を確かめるため、禁断の森に足を踏み入れたカイトたち。  禁断の森の奥で、アルガスタに存在しないはずの魔物に追いかけられる。 カイトがこけそうになった隙に、カイトとネロは魔物たちに囲まれてしまう…… ~一難去ってまた一難~  腹を空かしているのか、魔物たちがジリジリとオレたちとの距離を縮める。  魔物は低く唸り、吠えたり、涎を垂らし、歯を噛んで鳴らし、仲間の首に噛みついたりじゃれている。 オレは魔物を睨み据え、斜め掛けの鞘に収めている剣の柄に手をかける。 「こうなりゃ、戦うしかねぇだろ。ネロ、策はあるか?」  オレは背中合わせのままネロに振り向く。  ネロは瞼を閉じて肩を竦め、呆れて首を横に振る。 「この数を相手にするつもりか? 相手にするとキリがない。こいつでまとめて片付ける」  ネロはジャケットのポケットから、銀色の小さな丸い球形を二個取り出した。 「受け取れ」  ネロは後ろに手を回して、それをオレに手渡す。  オレは首を傾げ、手を後ろに回してネロから得体の知れない球形を受け取る。 「なんだよ、これ」  オレは眉根を寄せ訝しげにネロから受け取った球を両手の掌で転がす。  オレは球が転がる動きを細い目でつまらなそうに追う。  ネロに肘でオレの脇腹を小突かれて、オレはネロに振り向く。 「手前に水溜りがあるだろ? こいつで奴らを感電させる。ある程度倒せるだろ、後のことは考えてない」  ネロは手前の水溜りを睨み据え、左手をジャケットのポケットに突っ込んで球を放り投げて遊んでいる。  オレは耳をほじくりながら鼻で笑い、顔を戻す。  ネロの作戦が耳に入ってなかったオレは数秒遅れて、両手の掌で球を転がす動きが止まった。  今更ながらネロの作戦に驚き、オレは球を握り締め、そのまま拳を振り上げた。 「はあ!? こんなもんで何ができるんだよ!?」  周りを見渡せば、確かにオレたちの周りに大小の水溜りがある。  こんなもんで、あいつらを感電させられるのかよ。  オレは握り締めた指を広げて、掌に載っている球を見つめる。  ネロがオレに振り向く。 「ボクを信じろ。それとも、...

ゾット帝国騎士団カイトがゆく!~人を守る剣の受け継がれる思い~ 禁断の森へ 添削

原文  オレは禁断の森の奥、獣道で三匹の狼の様な魔物に追いかけられていた。  鼓動は高鳴り、冷や汗を背中に掻き、息を切らしながら魔物に振り返る。  魔物は身体中から暗黒のオーラを放ち、紅く鋭い眼光に吸い込まれそうだ。  魔物は荒い息を上げて低く唸り、涎を垂らしながら、鋭い牙を覗かせ吠えて走ってくる。  道が舗装されてないので足元がかなり悪く、雨が降ったのか大小の水溜りが出来ている。  オレは盛大に水溜りを踏んだらしく、派手な水飛沫が飛び散る。  おかげでスニーカーが濡れ、靴下までも濡れて気持ち悪い。スニーカーが泥だらけだ。  おまけに足を持っていかれ、危うくこけそうになる。  その時、真ん中の魔物が急に立ち止り砂煙を上げる。  魔物は顔を真っ直ぐ上げて遠吠えをした。  嫌な予感がする。オレの頬に冷や汗が伝う。オレは顔を戻す。  腕を必死に振りながら、水溜りでスニーカーや靴下が濡れるのを構わず走る。  こうなりゃ、汚れる心配をしてる場合じゃねぇ。  獣道の脇では、樹の影や枝の上で紅い眼が蛍の光の様に幾つも点滅している。  まさか、さっきの遠吠えで仲間を呼んだんじゃないだろうな。  オレの悪い予感が的中するかのように、獣道の脇、樹の影からぞろぞろと狼の様な魔物が出てきた。  枝の上から飛び降りる魔物。  よく見ると数本の樹に、魔物か動物の爪痕があった。  どの魔物も涎を垂らし、オレに鋭い牙を向けて吠えている。  腹が空いているのか、苛立ったように足を踏み鳴らし、今にも突進してきそうだ。  嫌な目だぜ。どいつも同じ様な面してやがる。仲間でオレを狩るつもりか?  オレはまだ11なんだぞ。こんなとこで、魔物の餌になりたくねぇ。  オレは魔物を見回しながら走り、心の中で愚痴を吐く。  こいつら、襲ってこねえのか?  その時、オレは獣道に転がっていた小石につまずいてしまった。片足が派手に上がる。 「どわっ」  間抜けな声を出してしまった。身体がぬかるんだ地面に倒れそうになる。  その時、左隣を走っていた幼馴染のネロが右手を伸ばして胸を支えてくれた。 (ネロの紹介文が入る。人物紹介で既にしたためカット)  幼馴染のミサでさえ、ネロ...